昭和中期頃の漆器、煮物椀です。
岩手県の伝統工芸、正法寺塗(じょうほうじぬり)の器です。
同じ岩手県の三大漆器の1つ、秀衡塗(ひでひらぬり)の
雰囲気がありますが、こちらは正法寺塗の器になります。
正法寺塗りは、漆の光沢を抑えた、しっとりとした
仕上がりが特徴です。
又、お寺で使用する為に、僧侶が作り始めたのが起源とされ、
僧侶や檀家用として数多く使用する事を考慮し、扱い易い様
薄く軽く作られる様になったという説があります。
木地に、伝統文様「源氏雲」と呼ばれる雲の形と、
金蒔絵(※注釈)で表現される、ひし形を組み合わせた文様
「有職菱文様(ゆうそくひしもんよう)」が描かれて
おります。
この伝統文様に華を添える様に、縁起柄の桐の絵柄も
加わり、華のある上品な雰囲気に仕上がっております。
フォーマルな食卓で、ちょっとしたおもてなしに、
お正月などの御祝い事などで、素敵にご使用頂けます。
※注釈:蒔絵(まきえ)とは...
漆器の加飾の技法の1つです。
漆で描いた絵柄の上から、金粉等を蒔いて色づけします。
漆でベタ付いた箇所にのみ金粉が付く仕組みです。
蒔いた絵柄をきれいに磨く事で、鮮やかな金色が現れます。
■サイズ
Φ13.5×H10.5cm(蓋込) 蓋なしお椀のみのH7.3cm
■アンティーク漆器についての注意事項【重要】
こちらの漆椀は、100年前後経っております、大変古い
器です。
現在の様に、整った環境では作られておりませんので、
漆の溜り、色移りなど様々な状態が見られます。
又、経年により、漆や蒔絵の装飾が剥げていたり、
キズがあるなど、写真の印象より、かなりの使用感が
感じられます。
「使用に問題がある」「漆の剥がれが酷い」などの漆器は
大よそ省きましたが、ご用意しました漆器にはどれも、
これらの症状が少なからずございます。
主な状態を、下記リンクの欄でご紹介しております。
お求め頂く前に必ずこちらのリンク先をご確認頂き、
ご了承の上、よろしくお願いいたします。
アンティーク漆椀をご購入する前に...
これらの症状を踏まえまして、想定いたします新品価格
より、かなりお求め易い価格でご用意しております。
大変申し訳ございませんが、漆器はデリケートな物
ですので、基本的にご返品はご遠慮頂ければ幸いです。
ご理解の上、よろしくお願いいたします。
電子レンジ× オーブン× 食洗器×
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